土地
土地に関しての問題は、
どのような土地が宅地として適当かということが聞かれます。
以下の3つが宅地として適当な土地です。
1. 水害に強い所 2. がけ崩れのおそれがない所 3. 環境が良い所
1. 水害に強い所
水害に強い所は宅地に適しています。
逆にいうと、水害に弱い所は危険なので、宅地に適していません。これは、説明は要りませんよね。洪水が起こると困るからです。
水害に強く宅地に適しているのは、次のような土地です。
ア.
周辺より高い土地
台地、丘陵地
(きゅうりょうち)、
天井川で今は廃川になっている所、自然堤防部分、
段丘などです。
しかし、自然堤防に囲まれた低地
(後背低地ともいいます)は、
宅地にはよくない土地になります。地盤が軟弱で、じめじめした土地(低湿地)だからです。
○台地→低地にできた、
小高い台状の土地のことです。千葉県の下総台地などがあります。
○丘陵地→あまり高くない山の集まっているところです。
千葉県の南部など、房総丘陵とされています。
○天井川→川の両側より、
高いところを流れていた川
○段丘・
段丘→川や海によく見られる、階段状の地形です。地表面は比較的平坦で、よく締まった砂礫(されき=砂や小石)、硬粘土からなり、
地下水位は比較的深い地盤です。高台にあるので水はけがいい土地です。
○自然堤防→洪水時に運ばれてきた土砂が、
海岸に堆積した地形です。河川の流域に砂礫が自然に堆積してできた堤防。微高地のため、比較的住宅に適している。
過去問
自然堤防は、
主に砂や小礫からなり、排水性がよく地盤の支持力もあるため、宅地として良好な土地であることが多い。(8-1-3)
台地は、
一般に水はけがよく地盤が安定しているので宅地に適する。
(16-50-4)
丘陵・
段丘とは、地表面は比較的平坦であり、よく締まった砂礫。硬粘土からなり、地下水位は比較的深い地盤である。
(18-50-2)
自然堤防とは、河川からの砂や小礫の供給が少ない場所に形成され、細かい粘性土や泥炭などが堆積した地盤である。
(18-50-4)
○、○、○、×