無権代理

代理が成立するには、代理権が必要です。つまり、代理人が権限外(代理権の範囲外)の契約をしても、原則として代理は成立致しません。
このような代理権以上の行為をしたことを、無権代理と言います。それでは、代理人が勝手に権利の無いことをした場合はどうなるのでしょうか。
無権代理の場合は、原則として代理が成立致しません。つまり、無権代理人が行った契約は、原則として無効になります。
それは、そうですよね。不動産屋さんに賃貸の依頼をしていたのに、勝手に家を売られてしまったら、困ってしまいますよね。そのため、無効になります。
また、次の場合も無権代理と同じ無効になります。
双方代理が行われた場合です。双方代理とは、代理人が本人と相手方の双方の代理人を兼ねることです。
本人A → 代理人B=代理人B ← 相手方C
両方を代理したばあいは、必ずどちらか利益のために動きますよね。例えば、報酬が多い方などに付きます。つまり、どちらかに偏ります。ですから、両方の代理は禁止にしました。
ただし、本人と相手方の両方が双方代理に同意していれば、双方代理は禁止されず、無権代理として無効にはなりません。双方が了解しているわけですから。この典型が、不動産屋さんです。不動産屋さんの仲介業務なのです。
過去問
AがBから代理権を与えられて、契約を締結し、又は締結しようとする場合にAがBからB所有建物の賃貸の代理権を与えられている場合、Aは、B及び賃借人Dの同意があれば、Dの代理人にもなることができる。(3-3-4)
ヒント そもそも双方代理は有効なのでしょうか?その例外は?