弁済(べんさい)

次に弁済(べんさい)にいきます。売買契約が成立すると、売主は、買主に不動産を移転する債務(義務)を負い、買主は売主に代金を支払う債務を負います。弁済とは、その支払う義務(債務)のことをいいます。若しくは弁済のことを「給付」ということもあります。
売主  →不動産を引き渡す→ 買主
    ← お金を払う  ←
概要はわかりましたでしょうか。
さて、弁済は債務がある者、つまり債務者がするのが原則です。それは、そうですよね。しかし、次の場合は、第三者でも債務者の代わりに弁済することが出来ます。
他人のために弁済をする?物好きなと、ピンとこないかも知れませんが、日常、ドラ息子の借金を親が変わりに払ったなどということも、聞かれたことがあるでしょう。いけませんぞ。親御さんに迷惑を掛けては。ちなみに法律上は親子でも他人、つまり当事者でなければ、全て他人です。
さて、それでは、第三者が弁済する場合はどうしたらよいでしょうか?
まず、利害関係の無い第三者は、債務者の意思に反しないときのみに、弁済をすることが出来ます。逆に言うと、利害関係の無い第三者は、債務者の意思に反して弁済は出来ません。
それでは、利害関係の無い第三者とはどういった者でしょうか。それは、債務者の債務を代わりに弁済しないで放っておいても、法律的な不利益を直接こうむらない者です。
先ほどの例ですと、例え親御さんでも、それだけでは、利害関係の無い第三者です。世間体が悪いなどでは、認められないのです。
過去問
AのBからの借入金100万円の弁済について、Aの兄Cは、Aが反対しても、Bの承諾があれば、Bに弁済することができる。(5-6-1)
ヒント 利害関係があるのでしょうか?
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