代理権授与

さて、代理権があるということは、逆に言えば代理権を授与する必要があります。つまり、最初に代理権を与える必要があるのです。
まず、法定代理は法律が代理権を与えています。任意代理は本人が代理権を与えています。
しかし、困ったことに代理権の範囲が不明確な場合があります。例えばお年寄りで、家のことはあなたに全て任せる。信用しているからなどと言う場合があるでしょう。こういう場合の代理人を「権限の定めのない代理人」と言います。とは言っても、適当に売っていいものでもありませんよね。そのため、規定を設けました。
権限の定めのない代理人は、次の3つの行為しか出来ません。
1. 保存行為…現状を維持することです。例えばペンキが剥げたら塗るなど
2. 利用行為…性質を変えない範囲で収益つまり儲けを図ることです。建物の一部のみ賃貸に出すなどです。
3. 改良行為…性質を変えない範囲で価値を増すことです。例えば光ファイバーを新しく引くなど。
全て、本人の利益になる行為ですね。当然その行為に掛かったお金は本人の負担になります。
過去問
Aが、B所有の建物の売却(それに伴う保存行為を含む。)についてBから代理権を授与されている場合にAが、買主を探索中、台風によって破損した建物の一部を、Bに無断で第三者に修繕させた場合、Bには、修繕代金を負担する義務はない13-8-3)
ヒント 本人のためになることはしてもよいのですが、本人の利益ですからお金は出しましょう。
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