手付とは

さて、今回は手付金です。手付金(てつけきん)という言葉は聞きますよね。< 民法上は解約手付といいます。解約手付とは何でしょうか。解約手付とは、買主は手付を放棄して、売主は手付の倍額を返還して、契約を解除できる権利をもった手付のことを言います。
要するに、手付額の損失を我慢すれば、「相手方が履行に着手するまでは」自分の方から自由に、いつでも、相手の意思に反しても解除出来るという手付のことです。
この「相手方が履行に着手するまでは、」という点が重要です。相手方が、契約に対する準備を進めている後に、いきなり「止めた」というのは、やはり、問題がありますよね。
相手が家の引渡しだとか、登記などに手を付けた後は、手付を放棄しても、相手に悪いので契約の解除は出来ません。
過去問
買主Aは、売主Bと土地の売買契約を締結し、手付を交付したが、手付について、AB間で別段の定めをしていない。この場合、Bは、手付の倍額を償還すれば、何時でも契約を解除することができる。(63-6-1)
○ポイント 手付は証拠金です。相手の保護も必要なため、相手が履行に着手するまでは解除できます。
×何時でもというのがポイント。相手が準備をしたら解除出来ません。